
はじめての確定拠出年金投資
大江 英樹
東洋経済新報社 / 2016-06-10
この本について
老後のことって、結局いつまで経っても「自分はいくら用意すれば安心なんだろう」とか「制度が色々ありすぎて、どれが自分に合うのかわからない」とか、そのあたりのモヤモヤが晴れないまま時間だけ過ぎていく感じがあります。特に自営業やフリーランスだと、公的な仕組みが会社員ほど厚くないぶん、余計に判断に迷うんですよね。僕も同じところでずっとつまずいていました。 この本が助かったのは、制度の“おいしさ”を煽るんじゃなくて、現実的な視点で「どんな仕組みなのか」「どこでメリットと制約が生まれるのか」を丁寧に整理してくれていたところです。たとえば、掛金が全額所得控除になるのは確かに強力だけど、60歳まで引き出せないという現金性の低さも同時に理解しておく必要があるとか。もしくは、分散投資といってもDCだけで考えるのではなく、自分の全資産の中でどう位置づけるかが大事だとか。聞けば当たり前に思えるのに、実際にはスルーしてしまいがちなポイントがすっと腹落ちします。 また、自営業は会社が年金を上乗せしてくれるわけではないので「自分退職金を自分で作るしかない」という前提も、この本は変に重くなく、そのままの事実として提示してくれます。そのうえで、個人型DCと小規模企業共済をどう組み合わせれば、自助努力をムダにしないかがわかるのがありがたいところです。 制度の複雑さに尻込みしてきたけれど、何となくこのままではまずいなと思っている人には刺さると思います。僕もそうでしたが、「ちゃんと理解して選んだ」と思えるだけで、不安の質が少し変わります。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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