
光の帝国 常野物語 (集英社文庫)
恩田陸
累計読者数11
平均ハイライト数 2.6件/人
推定読了時間 約5時間40分
star総合評価 40/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 22%
この本について
ときどき、自分の感情や選択に「正解」が見えなくなって、立ち止まることがありませんか。怒りや羨ましさみたいな扱いづらい気持ちも、進むべき道も、どこに置けばいいのか分からなくなるような日があります。そんな時に『光の帝国』を読むと、現実の輪郭が少しゆるんで、呼吸の仕方を思い出すような感覚がありました。 この本が効くのは、壮大な物語というより、ふとした瞬間に差し込んでくる視点の揺らぎです。例えば、雨音が川のせせらぎに変わっていくような描写は、自分の世界の重力が少し変わるような気配があって、行き詰まった時の思考を静かにほぐしてくれます。また、「存在し続けること」や「醜い感情でさえ形にすれば美しくなる」という言葉は、努力とか前向きさを強要してこないのに、なぜか自分を許せる余地をつくってくれます。さらに、年を重ねた人物の表情やたたずまいの描写には、焦りや劣等感を抱えているこちら側の視線をそっと受け止める柔らかさがありました。 迷いながらでも生きていくしかないよな、と肩の力を抜きたい人に届く本です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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出版社による紹介
膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。
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