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蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)

恩田陸

幻冬舎コミックス / 2023-06-29

累計読者数22
平均ハイライト数 12.1件/人
推定読了時間 約4時間22分
star総合評価 58/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 37%

この本について

仕事でも趣味でも、続けているはずなのに「自分はいま何段目にいるんだろう」とふと不安になることがあります。がんばっても成果が見えない時期が長いと、そもそも自分は向いているのか、何か大事なものを取りこぼしているのか、考えすぎて手が止まることもあります。僕自身、そういう停滞感にけっこうよくつかまります。 『蜜蜂と遠雷(下)』は、そんな時に “視点だけそっと変えてくれる” 本でした。たとえば、人の技量は坂道のように伸び続けるのではなく、階段みたいに突然ぐっと上がる瞬間があるという感覚。これを知ってから、伸び悩む時間を必要以上に怖がらなくなりました。また、演奏という一瞬で消える行為が、むしろ永遠に触れるための入口になりうる、という発想も救いになりました。やっても消えてしまうから虚しいのではなく、消えていくからこそ価値が残る、という考え方に少し肩の力が抜けました。 さらに、自然の音に耳を開くような描写が多くて、自分の中だけで完結した「正しさ」や「再現性」に縛られがちな時に、外側の世界へ意識を戻してくれます。うまくやろうと閉じていた耳が、もう一度ひらいていく感覚があります。 自分のペースに不安を抱えつつ、それでも表現や仕事を続けたい人に刺さる一冊だと思います。僕にとっても、焦りの中を歩く時にふっと呼吸を整えてくれる本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

3年毎に開催される芳ヶ江ピアノコンクール。名門音楽院からマサル・C・レヴィ・アナトール。音大出身だが、今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石。かつて天才少女としてCDデビューもしながら母の突然の死去以来、長らくピアノを弾けなかった栄伝亜夜。そして、養蜂家の父とともに各地を転々とした少年・風間塵。彼らを始めとした数多の天才たちの戦い“第一次予選”“第二次予選”編!
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