
失敗談
外山滋比古
東京書籍 / 2013-04-29
累計読者数8
平均ハイライト数 8.3件/人
推定読了時間 約2時間2分
star総合評価 48/100
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この本について
最近、うまくいかないことが続くと「またか…」みたいな気持ちになりますよね。落ち込むほどでもないけど、かといって前向きにもなれない。失敗って慣れるとただのノイズみたいになってしまうし、逆に一つの失敗に引っ張られすぎることもある。その中間の感覚をどう扱えばいいのか、僕もずっと迷っていました。 外山滋比古さんの『失敗談』は、失敗をポジティブに変換しようと無理に励ますタイプの本ではありません。もっと地に足がついていて、「失敗にも鮮度がある」「一勝二敗のほうがあとで効く」といった現実的な視点が淡々と並びます。読んでいて感じたのは、失敗そのものより“そのあとに起きる小さな変化”に目を向けると、気持ちの置き場が少し変わるということでした。例えば、体操選手がウルトラ級の技を覚えるプロセスの話は、部分的な成功が積み重なっていく様子がリアルで、自分の仕事にもそのまま置き換えられました。 もうひとつ印象に残ったのは、「落ちてもいいし、落ちたからといって恥じることはない」という姿勢です。これは“諦めろ”という意味ではなくて、落ちた自分を一度受け入れてみると、その後の動きが自然になるという話。試験や昇進だけでなく、人間関係や日々の判断にも当てはまると思います。 失敗をきれいに肯定したいわけじゃなく、「もう少しうまく扱いたい」と感じている人にはちょうどいい一冊です。
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出版社による紹介
天皇陛下の執刀医、天野篤先生は受験に3回失敗して、名医となった。外山滋比古も、受験に2度失敗して、英文学者として大成した。人生は不思議なもので、失敗の多い人間ほど、魅力的になっていく。 入学試験、入社試験、資格試験に失敗してしまった人たちこそ、将来の日本の人材である。90歳の大家が躊躇しながらも初めて明かす失敗の数々をつづる、書き下ろしエッセイ集。
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