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失敗学のすすめ (講談社文庫)

失敗学のすすめ (講談社文庫)

畑村洋太郎

講談社 / 2000-11

累計読者数25
平均ハイライト数 30.8件/人
推定読了時間 約5時間6分
star総合評価 67/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%

この本について

仕事でも日常でも、「なんでこんな失敗を繰り返すんだろう」と思う瞬間ってありますよね。自分の注意不足なのか、環境の問題なのか、あるいは判断そのものがズレていたのか。原因を言語化できないまま「まあ次は気をつけよう」で流してしまう…僕もずっとこのパターンを抜けられませんでした。 『失敗学のすすめ』が面白いのは、失敗を責めたり、美談にしたりせず、「どこで何が起きたのか」を淡々と見にいく姿勢にあります。読者の方が保存していた抜粋を見ても、刺さっているのは派手な成功談ではなく、疲労で判断が鈍る現場の話や、周辺の小さなほつれから事故が広がる構図、そして“切り捨てる”勇気がないとものづくりは進まないという現実的な視点でした。僕自身、このあたりは読んでいて胸が痛くなる部分でした。 この本が効くのは、まず「小さな失敗を避けすぎると、大きな失敗に向かってしまう」という視点です。自分の身にも覚えがあるからこそ、耳が痛いけど腑に落ちる。もうひとつは、プロトタイプやアイデアに執着せず、いったん壊すことで精度が上がるという話。失敗を避けるのではなく、使いこなす方向に考えが向き直る感覚があります。そして、失敗の“周辺部”に目を向ける重要性。中心ではなく、見落としていたところに原因が潜むことは、仕事でも日常でも本当に多いと思います。 刺さるのは、「失敗を次に活かしたいけど、具体的にどう考えたらいいか迷っている人」。派手なノウハウ本ではなく、じっくり腰を据えて、自分の仕事の癖を見直したいタイミングにちょうどいい一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

長年、大学で設計について指導している著者が痛感したこと。それは失敗といかにつき合うかによって個人の成長、組織の発展が大きく違ってくるということ。起きてしまった失敗に積極的に取り組んでうまく生かせば、その後の創造の大きなヒントにもなるし、また次にくる大きな失敗を未然に防ぐこともできる。反対に失敗を避けて隠していれば、成功もおぼつかないし、大きな失敗を防ぐこともできない。いま続発している企業不祥事や事故の多くも失敗に対しきちんと対処してこなかったのが原因だ。失敗の定義、種類から、正しい失敗の伝え方、生かし方、大失敗の防ぎ方まで。失敗を総合的にとらえた「失敗学」をやさしく解説する。
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