
時をかけるゆとり (文春文庫)
朝井リョウ
文藝春秋 / 2014-12-10
累計読者数47
平均ハイライト数 6.4件/人
推定読了時間 約3時間7分
star総合評価 54/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 35%
この本について
最近、自分の生活が「何となく雑然としているな…」とか、「笑えるはずの出来事も、どこか遠く感じるな…」みたいな感覚にハマることがあります。大ごとではないけれど、小さな違和感が積もっていく感じ。そんなときに思い出したのが『時をかけるゆとり』でした。読んでみると、悩みが消えるわけじゃないのに、気持ちにすき間ができるというか、息の仕方を思い出させてくれるところがあるんですよね。 この本が効くのは、まず「自分ってしょうもないな…」と落ち込む瞬間を、笑いごととして受け止められるようになるところ。馬顔であることを開き直る感じとか、肛門科の名前に本気でツッコむくだりとか、人としての情けなさをそのまま肯定してくれる空気がある。さらに、作家としての孤独や不安を淡々と語るところでは、「結局みんな不安のまま進んでるんだよな」という現実が静かに刺さります。あの“ルーレットを回し続ける”比喩に、進めない日の自分が少し救われるというか。 だからこれは、人生の正解を探している人より、「正解が見えないまま日々をこなしてる自分」をどう扱うかに悩む人に刺さる本です。笑って、落ち込んで、ちょっと前を向く。その揺れ方ごと肯定してくれる一冊でした。
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出版社による紹介
就職活動生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。初のエッセイ集では天与の観察眼を縦横無尽に駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る。「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしみが炸裂する23編。『学生時代にやらなくてもいい20のこと』に社会人篇を追加・加筆し改題。
目次
日常
プロムナード
肛門記
肛門記~Eternal~
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