
風と共にゆとりぬ (文春文庫)
朝井 リョウ
文藝春秋 / 2020-05-08
累計読者数10
平均ハイライト数 11.5件/人
推定読了時間 約4時間40分
star総合評価 63/100
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この本について
最近、自分の行動や選択に理由を説明できないと落ち着かないときがあります。なんでこんな気持ちになるんだろう、なんで人間関係がぎこちないんだろう、なんで自分だけ空回りしてるんだろう……と、考えたところで特に答えは出ないのに、つい理由を求め続けてしまうようなあの感じです。 『風と共にゆとりぬ』を読んでいて思ったのは、朝井リョウさんはその「理由の見えなさ」を、真正面からではなく、ちょっと笑える形にして差し出してくれるところです。たとえば、粉瘤と格闘しながらも妙に冷静だったり、バレーボールへの執着を自分でも制御できていなかったり、友達づき合いの距離感に戸惑ったり。どれも些細なようで、でも自分の日常にも同じ構造があるなと気づかされます。笑っているうちに、ああ、私も理由を見つけたいだけだったのか、と肩の力が抜ける感じがありました。 もう一つ大きかったのは、「枠」や「評価」の扱い方がそのまま自分の悩みに重なってくるところです。誰かにとっての“待ち遠しい”を作る側に回る大人の視点とか、自分以外の誰かから賛美されないと安心できない感覚とか。本人が淡々と語るからこそ、こちらの心の奥のほうがじわっと反応するんですよね。自分の行動がちょっとだけ軽くなる、そんな読後感があります。 自分の不器用さを笑い飛ばしたいけど、ちゃんと向き合う余裕もほしい人に刺さる本だと思います。
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開始終了
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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出版社による紹介
読んで得るもの特にナシ! 500枚超の楽しいことだけ詰まった大ボリュームエッセイ集。 対決!レンタル彼氏/ポンコツ!会社員日記/冒険!朝井家、ハワイへ/諦観!衣服と私 失態!初ホームステイ/本気!税理士の結婚式で余興/阿鼻叫喚!痔瘻手術、その全貌等 ・ダヴィンチBOOK OF THE YEAR 2017 2位 ・ブクログ大賞2018 ノミネート ・読書メーター OF THE YEAR 2018 3位 『桐島、部活やめるってよ』で鮮烈なデビューを飾り、 『何者』で戦後最年少直木賞作家となった著者のユーモアあふれるエッセイ集が待望の文庫化。 日経新聞「プロムナード」連載エッセイや、壮絶な痔瘻手術の体験をつづった「肛門記」を収録。 また、その顛末が読める「肛門記〜Eternal〜」書き下ろし! ※この電子書籍は2017年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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