
イン・ザ・プール ドクター伊良部 (文春文庫)
奥田 英朗
文藝春秋 / 2006-03-10
累計読者数12
平均ハイライト数 4.4件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 50/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、気をつかいすぎて勝手に疲れてしまう時ってありますよね。相手の機嫌を読んだり、迷惑をかけないように細かく調整したり。やっている自分でも「なんでこんなに気を回してるんだろう」と苦笑いするような、あの感じです。 『イン・ザ・プール』を読んでいて刺さったのは、伊良部医師のあの無邪気さでした。好かれたいとも嫌われたいとも思っていない、他人のペースに合わせる気がそもそもない。あの図太さに触れると、自分がどれだけ“気にしすぎ”のモードで日常を送っているかが可視化されるというか、肩の力が抜けていきます。ストレスを「なくそう」と頑張るより、別のところに意識を向けた方がいいという言葉も、やけに現実的で安心しました。泳ぐ場面の強引さも、ただ迷惑なだけじゃなくて、「自分の予定ばかり優先してたな」と気づかせてくれる妙な説得力があります。 この本は、人生を劇的に変えてくれるタイプの本ではないと思います。ただ、他人に合わせてばかりで疲れがちな人にとっては、自分の中にちょっとした“遊び”を作るきっかけにはなるはずです。気を張りすぎる癖を一度ゆるめてみたい人に、静かに効く作品だと思います。
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出版社による紹介
体調不良のはずが水泳中毒に、ケータイがないと冷や汗がでる、勃起して、ずーっとそのまま直らない。藁をもつかむ思いで訪れた神経科で患者たちを待っていたのは──とてつもなくヘンな医者だった! カバと見まごう巨体を揺らし、度外れた好奇心で患者の私生活に踏み込み、やりたい放題。でもなぜか病は快方へ……? 続篇『空中ブランコ』で直木賞受賞、現代世相の病理をコミカルかつ軽妙な筆致で描き出す。精神科医・伊良部の突出した存在感が笑いを招く!
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