
勉強の哲学 来たるべきバカのために (文春e-book)
千葉雅也
文藝春秋 / 2020-03-10
この本について
勉強しようと思って本を開いたはずなのに、気づけばネットで拾った断片情報に流されてしまう。あるいは、何を信じていいのか分からなくなって、手が止まる。このあたりのモヤモヤ、けっこう共通なんじゃないかと思います。僕自身も「どこまでが他人の考えで、どこからが自分なのか」が曖昧になりがちで、この本に出会ったときにようやく立ち位置が少し整理されました。 千葉さんが語る「深い勉強」は、一気に伸びる感じではなく、むしろ一度ノリが悪くなる時間を通るところが特徴です。比較をしぶとく続けながら考えを仮固定していくとか、可能性をいったん有限化してみるとか、たぶん普段の生活ではあまりやらない動作なんですよね。でもそのプロセスのおかげで、自分のこだわりがどの偶然から始まっているのかに気づけたり、流れてくる言葉に乗っ取られないための距離が取れるようになる。特に「問題化する」という姿勢は、仕事や日常の思考にもそのまま効いてきます。 まともに考えたいのに、情報のノリに引っ張られてしまう感覚がある人にはかなり刺さると思います。深く考えるってこういうことかもしれない、と静かに気づかせてくれる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本の後に読まれた本
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