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物価とは何か (講談社選書メチエ)

物価とは何か (講談社選書メチエ)

渡辺努

講談社 / 2022-01-13

累計読者数145
平均ハイライト数 39.5件/人
推定読了時間 約6時間7分
star総合評価 73/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%

この本について

物価のニュースを見るたびに、「結局なにが原因で上がったり下がったりしてるのか…」と手が止まることがあります。エネルギー価格なのか、金融政策なのか、それとも世界情勢なのか。情報は多いのに、全体像としてつながらないまま日々の判断だけ求められる感じ、けっこうつらいですよね。 この本は、そのモヤモヤを静かにほどいてくれる一冊でした。原油高がそのまま狂乱物価につながったわけではない、といった因果のズレを丁寧に示してくれたり、日本が経験した金利ゼロの状況を、海外の中央銀行がどう研究していたのかといった外側の視点を持ち込んでくれたり。自分なりに「物価が動くとき、背景で何が起きているのか」を少しずつ線でつなげられる感覚がありました。特に、インフレが「予想」と中央銀行のふるまいの共同作業で起きるという話は、ニュースの読み方そのものを変えてくれます。 全部を理解する必要はなくて、むしろ自分の生活や仕事で引っかかる部分だけ拾っていけばいいと思います。ただ、日々の価格変化に振り回されすぎないための“地図”がほしい人には、かなり頼れる相棒になります。経済の専門書というより、「仕組みの見え方をアップデートしたい人」に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

あのバブル絶頂時、そしてその崩壊、いずれのときも意外なほどに物価は動かなかった。それはなぜか? お菓子がどんどん小さくなっている……なぜ企業は値上げを避けるのか? インフレもデフレも気分次第!? 物価は「作る」ものだった? 経済というものの核心に迫るための最重要キーである、物価という概念。 国内第一人者が初歩の初歩から徹底的にわかりやすく説き起こし、社会にくらす私たち全員にとって、本当に知るべき経済学のエッセンスを教える、画期的入門書の登場! ハイパーインフレやデフレと闘う中央銀行や政府の実務家(ポリシーメーカー)たちは、何を考え何をしているのか。 それらの成果と教訓を研究者たちはどのように学び、理論を発展させてきたか。 私たちの生活そのものと直結する、生きた学問としての経済学が立ち上がっていく様を生き生きと描く! 学問としてのマクロ経済学を希求する、真摯な社会科学探究。 インフレもデフレもない安定した社会は、実現できるのか。 その大きな問いにこたえようとする、エキサイティングな一冊! 【本書より】 個々の商品の価格が、売り手や買い手の個別の事情を適切に反映して動くのは、自然なことです。そして、個々の価格は忙しく動きまわるけれど全体としてみると安定している、というのが健全な姿です。ただ、同じ「全体が動かない」場合でも、個々の価格がまったく動かず、その当然の帰結として全体も動かないということもあり得ます。しかしそれは病的だと言えるでしょう。(中略)売り手や買い手の事情で価格が上がり下がりするという、経済の健全な動きが止まっていたら、それは異変とみるべきです。後で詳しく述べますが、今の日本経済はこれに近い状態だと私はみています。 【主な内容】 はじめに 第1章 物価から何がわかるのか 第2章 何が物価を動かすのか 第3章 物価は制御できるのか――進化する理論、変化する政策 第4章 なぜデフレから抜け出せないのか――動かぬ物価の謎 第5章 物価理論はどうなっていくのか――インフレもデフレもない社会を目指して おわりに
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