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現代思想入門 (講談社現代新書)

現代思想入門 (講談社現代新書)

千葉雅也

講談社 / 2022-03-16

累計読者数198
平均ハイライト数 37.7件/人
推定読了時間 約2時間48分
star総合評価 77/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

最近、「ちゃんとしていないと不安になる」「でも、きちんとしすぎると息苦しい」という揺れの中で立ち止まることが多いです。自分の中にある秩序化への欲求と、それに抗いたい気持ちがぶつかって、どちらにも寄り切れない感じ。頭ではわかっていても、どこに立てばいいかが見えなくなる瞬間があります。 『現代思想入門』を読んで感じたのは、この“割り切れなさ”そのものを扱うための視点がもらえるということでした。二項対立をいったん留保してみる。世界がそんなに単純ではないことを前提に、一度立ち止まって考え直す。その姿勢があるだけで、物事の見え方が少し変わります。また、人が「不安ゆえに秩序を求める存在である」という説明には、自分の行動の癖まで読み解かれているようで妙に腑に落ちました。息苦しさの根っこがどこにあるのかを、感情ではなく構造として捉え直せる感覚です。 さらに、デリダやドゥルーズ、フーコーといった名前だけ知っていた思想家たちの考え方が、「社会の縛り」や「自分の行動パターン」といった日常のスケールに落ちてくるのも大きかったです。秩序の側と逸脱の側を行き来しながら、自分の選択をどう引き受けていくか。そのグレーゾーンにこそリアリティがあるという視点は、仕事や人間関係の判断にもじわじわ効いてきます。 自分の考え方が単純化されすぎている気がする人、あるいは「きちんと」と「自由」のあいだでもがいている人には、 quietly 効いてくる本です。

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読者のジャンル傾向

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ビジネス・経営24%
哲学・思想13%
教育・学習5%
心理学5%

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人生を変える哲学が、ここにある――。 現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした、「入門書」の決定版。 * * * デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、メイヤスー…… 複雑な世界の現実を高解像度で捉え、人生をハックする、「現代思想」のパースペクティブ □物事を二項対立で捉えない □人生のリアリティはグレーゾーンに宿る □秩序の強化を警戒し、逸脱する人間の多様性を泳がせておく □権力は「下」からやってくる □搾取されている自分の力を、より自律的に用いる方法を考える □自分の成り立ちを偶然性に開き、状況を必然的なものと捉えない □人間は過剰なエネルギーの解放と有限化の二重のドラマを生きている □無限の反省から抜け出し、個別の問題に有限に取り組む □大きな謎に悩むよりも、人生の世俗的な深さを生きる 「現代思想は、秩序を強化する動きへの警戒心を持ち、秩序からズレるもの、すなわち「差異」に注目する。それが今、人生の多様性を守るために必要だと思うのです。」 ――「はじめに 今なぜ現代思想か」より * * * [本書の内容] はじめに 今なぜ現代思想か 第一章 デリダーー概念の脱構築 第二章 ドゥルーズーー存在の脱構築 第三章 フーコーーー社会の脱構築 ここまでのまとめ 第四章 現代思想の源流ーーニーチェ、フロイト、マルクス 第五章 精神分析と現代思想ーーラカン、ルジャンドル 第六章 現代思想のつくり方 第七章 ポスト・ポスト構造主義 付録 現代思想の読み方 おわりに 秩序と逸脱
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