
ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)
プラトン and 納富 信留
累計読者数71
平均ハイライト数 13.9件/人
推定読了時間 約1時間35分
star総合評価 59/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%
この本について
仕事でも日常でも、「自分はちゃんと分かっているのか」と不安になる瞬間ってありますよね。議論の場でうまく言えなかったり、逆に言い負かされて妙に落ち込んだり。分かったつもりで走っていたけれど、どこかで違和感だけが積もっていく感じ。僕自身もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 『ソクラテスの弁明』を読むと、その違和感の正体に丁寧に手を当ててもらえる感覚があります。読者が保存していた抜粋を見ると、刺さっているのは「知らないのに知っていると思いこむ怖さ」や、「真実を語るからこそ憎まれる」という現実的な痛み、そして「恥」にまつわる視点の転換なんですよね。ソクラテスは立派な答えを持ってくれるわけではありませんが、相手の前提を1つずつ確認し、矛盾を浮かび上がらせる論駁の姿勢が、自分の思考を整えるモデルとして妙に効いてきます。 個人的にいちばん現実的だと思ったのは、ソクラテス自身も恐れたり迷ったりしている描写があることです。それでも「自分の知っていることと知らないことを取り違えない」という一点だけは手放さない。その姿勢のおかげで、日々のちょっとした判断でも、無理にカッコつけずに立ち止まる余裕が生まれました。 「自分は本当に分かっているのか」と時々立ち止まってしまう人には、とても刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
アテネで華々しく弁論を繰り広げるソフィストたちの「偽りの知者」の仮面をはぎ取ろうと、ソクラテスは「真の知者」として議論をしかけます。しかし、その行為がソフィストたちを刺激し、ソクラテスの行為は社会不安を煽るものとみなされ、「国家の神々を信じず、青少年を堕落に導いた」として裁判にかけられてしまいます。その裁判での反論の記録が、本書「ソクラテスの弁明」で、偉大なる哲学者/弟子のプラトンが書き記したものです。ともすれば難解と思われがちな内容を、平易な英語で書き直した本書で、ソクラテスの哲学がどのようなものであったのか読み解いてみてください。
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