
饗宴 (光文社古典新訳文庫)
プラトン and 中澤 務
累計読者数23
平均ハイライト数 23件/人
推定読了時間 約5時間40分
star総合評価 62/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%
この本について
人を好きになるときのあの不安定さとか、自分の中の欠けている感じって、仕事でも人間関係でもふと顔を出しますよね。何かを求めているのは分かるのに、その正体がつかめないまま日々が過ぎていく。自分もそこで長く迷ってきたのですが、『饗宴』を読んだとき、少しだけ視点の置き場が変わりました。 この本が面白いのは、「エロス=恋愛」の話にとどまらず、欠けているものに向かう力として描いているところです。自分が何を求めているのかを正直に見つめることが、美しさや節度、勇気といった行為につながっていくという視点は、日常にもそのまま使えます。また、太古の人間が半身を探し続けるという神話が語られますが、この“割符を探す感覚”が、仕事のテーマ選びや人との距離感にも不思議と重なる。さらに、内側の対立する部分を調和させることが治療になるという話は、感情の折り合いをどうつけるかで悩む人にはかなり刺さると思います。 恋愛哲学というより、自分の中の「欠け」とどう向き合うかを知りたい人に向いています。物語としても読みやすいので、構えずに手に取れる一冊です。
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