
サル化する世界 (文春e-book)
内田 樹
文藝春秋 / 2023-02-07
累計読者数5
平均ハイライト数 27.6件/人
推定読了時間 約4時間7分
star総合評価 71/100
menu_book精読型
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この本について
仕事でも日常でも、「この判断って本当に正しいのか」とか「目の前の“効率”に流されていいのか」と迷う瞬間が増えている気がします。自分の中の基準が揺れているのに、周りの空気だけはどんどん軽く、速くなっていく。その落差にしんどさを覚える人は多いはずです。 『サル化する世界』は、そういうモヤモヤに対して、派手な解決策よりも“視点の持ち直し方”を教えてくれる本でした。たとえば、誰にも咎められない場面で人の本性が露出するという話は、自分の振る舞いを思わず振り返らせますし、教育や政治が市場原理に寄っていくことへの違和感も、「何が欠けているのか」を言葉にしてくれます。また、正義や公共性をどう扱うべきかが具体的に語られていて、日々の判断に必要な“重さ”を取り戻せる感覚がありました。 読みながら何度も思ったのは、「ああ、自分が薄々感じていたズレはこれだったのか」という確認でした。強い主張の本ではあるのに、押しつけがましさはなく、むしろこちら側の迷いを前提に話してくれる。今の社会のスピードに馴染めない自分を責めがちな人ほど、腑に落ちる部分が多いと思います。 特に、「今さえよければ」の感覚に違和感がある人や、教育や公共について自分の言葉を持ちたい人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
日本人は劣化しているのか? 「今さえよければ、自分さえよければ、それでいい」——。サル化が急速に進む現代社会でどう生きるべきか? ウチダ流・警世の書! ※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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