
奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵 (PHP新書)
中野 剛志
PHP研究所 / 202208
累計読者数22
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star総合評価 75/100
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この本について
仕事でも社会のことでも、「判断基準が揺れる」「正解がどこにあるのかわからない」というモヤモヤを抱えることってありますよね。自分の感覚だけで決めるのも怖いし、とはいえ“新しいもの=正しい”という空気に流されるのもしっくりこない。僕自身、そのあたりでずっと足踏みしていました。 この本は、そんな迷いに対して「視点の持ち方」を静かに整えてくれる一冊でした。例えば、前例をただ否定するのではなく、複雑な現実を扱うにはむしろ慎重な積み上げが必要なんだというバークの考え方。あるいは、数値評価が人を近視眼的にしてしまうという指摘は、組織で働いていると身に覚えがありすぎて思わず手が止まりました。また、国際政治の例からも、理想だけでは物事は動かず、当事者ごとの「現実」のほうが強く作用するという当たり前のようで忘れがちな事実を思い出させてくれます。 大げさに世界を語る本ではなく、むしろ「自分の判断や行動の裏にある前提」を見直すための道具箱に近い感覚でした。変化を急ぎたい時ほど、一度立ち止まって現実の複雑さをどう扱うかを考えたい人に刺さると思います。
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