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保守とは何だろうか (NHK出版新書)

保守とは何だろうか (NHK出版新書)

中野 剛志

NHK出版 / 2013-10-10

累計読者数4
平均ハイライト数 32.5件/人
推定読了時間 約2時間34分
star総合評価 69/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 34%

この本について

政治のニュースを見ていて、「保守って結局どういう立場なんだっけ…?」と立ち止まることが多い人は多いと思います。自分もそのひとりで、特に新自由主義との距離感がよく分からないまま、「改革」と「伝統」が同じ口で語られる不思議さにモヤモヤしていました。 この本は、その混線をほどいてくれます。たとえば、いまの“保守”がなぜ新自由主義と結びついたのか、そしてその結果、むしろ自分たちの足場である生活様式や共同体を弱らせてしまったのはなぜか――そんな流れが、歴史と思想を行き来しながら落ち着いた筆致で語られます。読み進めると、自由市場への過信がどこで破綻したのか、そして本来の保守が大事にしてきた「社会の一体感」や「連帯」といった感覚が、政治的な立場以前に、生活者としてどれほど重要だったのかに気づかされます。 個人的に助かったのは、保守がそもそも抽象的な一般原則を持たないからこそ、環境に合わせて判断する柔軟さを美徳としてきた、という視点です。これを知ると、「保守=変化を嫌う」という単純化から一歩抜け出せて、いまの政策論争も少し違う角度で見えるようになりました。 思想書ではあるのですが、政治に強くない人ほど腑に落ちる部分が多い一冊です。いまの日本政治の言葉づかいに違和感がある人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

安倍政権へ緊急提言、 これが「国のかたち」の作り方だ! 安全保障問題から憲法改正問題まで。現政権が提唱する方向は、はたして保守本流か否かという議論が沸き起こる。今ほど保守のありかたが問われている時はないだろう。では、真の保守精神は危機の時代にどう対峙するべきか?十九世紀イギリスの“天才”保守主義者コールリッジの思索を導きに、経済、金融から財政、教育にいたる「国のかたち」の作り方を明快に説く。ステレオタイプな保守像を覆す待望の著! ■目次 序章 迷走する「保守」 第1章 財政―なぜ保守は積極財政を支持するのか 第2章 金融―「過剰な営利精神」を抑制せよ 第3章 社会―「改革」はどのように行うべきか 第4章 科学―保守が描いた「知の方法論」 第5章 国家―保守のナショナリズムとは何か
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