
書いてはいけない
森永 卓郎
三五館シンシャ / 2024-03-07
この本について
ニュースを見ていて、「本当にこれが全体像なんだろうか」と妙な引っかかりが残ることってありませんか。自分の生活には関係ないと流してきたはずなのに、税金や物価の話になると途端にモヤモヤが濃くなる…そんな感覚、わりとみんな抱えていると思います。僕もずっとその一人でした。 森永卓郎さんの『書いてはいけない』は、そのモヤモヤに少しだけ輪郭を与えてくれる本でした。金融政策から財政運営、さらには歴史的事件まで、著者は「権力側の論理がどう働いているのか」を徹底して追いかけています。もちろん内容は刺激的で、すべてを鵜呑みにするような本ではありません。ただ、読者が保存していた抜粋にもあるように、税制の運用の曖昧さや、財政赤字の語られ方の癖、経済政策がどこで誰の意向に左右されてきたのかといった部分は、日常のニュースの見え方を変えてくれます。 特に、政府の資産・負債をセットで見たときの規模感や、増税が組織内部で「勝ち」と扱われる構造などは、自分の中でずっと説明がつかなかった違和感にスッと当てはまる感覚がありました。真相を断定する本ではなく、「そういう視点もあるのか」と一歩引いて考えるための材料が並んでいる、そんな読み味です。 あれこれ語られる「国の方針」と自分の生活のつながりが見えにくいと感じている人には特に刺さると思います。僕自身、読み終えてからニュースを追うときの目線が少しだけ変わりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
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