
自己矛盾劇場: 「知ってる・見えてる・正しいつもり」を考察する
細谷功
この本について
他人の言動にイラっとして、あとから「これって自分のことだったのかも」と気づくことが増えました。わかってほしくて説明したのに相手は聞く気ゼロ、逆に自分が言われる側になると反射的に反発してしまう。頭では冷静でいたいのに、実際の行動はちぐはぐで、なんとなく自己嫌悪になるあの感じです。 細谷功さんの『自己矛盾劇場』は、このモヤモヤを「わかる/わからない」の善悪ではなく、自分の視点のクセとして扱ってくれます。自分の中にある“無知の無知”がどうズレを生んでいるか、そしてなぜ他人の欠点だけ鮮明に見えて、自分の欠点には鈍感なのか。読んでいると、説教されている感じではなく「人間ってこういう生き物なんだよね」と肩の力が抜けるのがありがたいところです。とくに、求められていないのに意見したくなる衝動や、逆に言われると猛烈に反論したくなる理由の説明は、自分の行動をそのまま見ているようで少し笑ってしまいました。 救いなのは、細谷さんが「矛盾そのものは悪いことじゃない」と明言している点です。むしろ、失敗したりダブスタになったりするのは、人間がメタに考える力を持っているからこそ起きる自然な現象だと示してくれる。だから本書は「完璧に正しく生きるための本」ではなく、自分のクセを一段上から見て扱いやすくするための道具に近いです。 自分が他人にイラついたとき、あるいは誰かを見下したくなったときに、その感情の裏側をそっと確認してみたい人に静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
自己矛盾劇場 ―「知ってる・見えてる・正しいつもり」を考察する
細谷 功

パラドックス思考 ― 矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる
舘野 泰一 and 安斎 勇樹

たった一つの気づきで人生を最高に楽しみつくす覚醒BOOK: 潜在意識と超仲良しになって望む人生を生きる方法 (スピリチュアルの極意)
清水 慈永

日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則 感情に振りまわされない人生を選択する (きずな出版)
アービンジャー・インスティチュート

歪んだ幸せを求める人たち―ケーキの切れない非行少年たち3―(新潮新書)
宮口幸治
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




