
有と無: 見え方の違いで対立する二つの世界観
細谷功
dZERO / 20240628
累計読者数27
平均ハイライト数 22.8件/人
star総合評価 64/100
start序盤集中型
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この本について
人と話していて、「それって絶対こうでしょ」と言い切りたくなる瞬間ってありませんか。仕事でも家庭でも、自分の経験から見える“当たり前”に無自覚なまま意見してしまって、あとでちょっとモヤッとする。僕もよくあります。自分は具体的に語るのに、相手のことはざっくり一般化して見てしまう、あの非対称さに気づいたときの居心地の悪さも含めて。 細谷功さんの『有と無』は、そんなモヤモヤをそのまま扱ってくれる本でした。何かを判断するとき、僕らはほぼ無意識に「あるもの」だけを材料にして考えがちで、「ないもの」や前提のほうにはなかなか目が向かない。このクセに一度気づくと、他人とのズレが起きる理由も、自分の思考が行き詰まる理由も、急に輪郭がはっきりしてきます。特に“どんな前提でその意見になるのか”を問い直す視点は、会議でも家庭でも使える実感がありました。 また、自分中心の視点から少し離れて、「上空から眺める」ように状況を捉え直すあの感覚。これができると、正解のない議論でも必要以上に熱くならずに済むし、相手の言葉の背景が少しだけ透けて見えるようになる。僕はこれだけでも、日々の摩擦がだいぶ減りました。 自分と他人の“見え方の差”に疲れやすい人に刺さる本だと思います。絶対的な答えをくれる本ではなく、視点の置き方をそっと渡してくれる一冊です。
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出版社による紹介
『具体と抽象』から10年。
満を持して、シリーズ第4弾刊行!
「ある型」の思考回路は、「あるもの」に目を向ける。
「ない型」の思考回路は、「ないもの」も視野に入れる。
その両者の圧倒的ギャップが世の中を動かしている。
そのメカニズムとは?
私たちの「ものの見方」には、突き詰めれば大きく二つのタイプ、すなわち「ある型」思考と「ない型」思考がある。この両者間の「ギャップや認知の歪み」が世界を動かしている……と著者は説きます。
本書では、「世の中そう簡単に二択で表現できるものではない」という疑問にも丁寧に答えながら、「二つの思考回路」が織りなすギャップや衝突のメカニズムをひも解きます。そこからは、私たちが世の中の事象に対して抱くモヤモヤ感を晴らすヒントが見えてきます。
目次
序 章 歪みとギャップが世の中を動かしている
第1章 「答えがある」と「答えがない」:無意識のうちに幻想を抱いていないか
第2章 問題解決と問題発見:「見えている」問題に気をとられていないか
第3章 カイゼンとイノベーション:「比較表」的世界観の限界
第4章 レッドオーシャンとブルーオーシャン:壮絶な「シェア争い」のなぜ
第5章 具体と抽象:知的能力が厄介な副産物を生む
第6章 魚と釣り方:二重のジレンマが二極化を招く
第7章 自分と他人:意識されていない非対称性
第8章 「同じ」と「違う」:なぜ「同じ」に吸い寄せられるのか
第9章 安定と変化:目を向けにくい「無限の可能性」
第10章 守りと攻め:完璧に守るか、失敗覚悟で数を打つか
第11章 受動と能動:「きっかけ」がなくても動けるか
第12章 ツッコミとボケ:自らの賢さを誇示してしまうメカニズム
第13章 常識と非常識:所詮それは仮初のもの
第14章 内と外:「中立的な立場」は可能か
第15章 閉と開:セクショナリズムは悪か
第16章 部分と全体:「ほんの一部分」であることに気づくことの難しさ
第17章 既知と未知:「わかっていない」から「自分は正しい」と考えられる
終 章 「無の境地」とは何か
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