
人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法
アーサー・C・ブルックス and 木村 千里
SBクリエイティブ / 2023-02-27
この本について
最近、これまでのやり方がなんとなく効かなくなってきた気がする…そんな不安を抱えている人、多いと思います。頑張ってきたはずなのに、成果に対する喜びは薄れ、むしろ「もっとやらなきゃ」という焦りだけが増える。年齢のせいなのか、環境なのか、自分でもよく分からないままモヤモヤが積もっていく感じです。僕自身、同じような壁にぶつかって、この本に手を伸ばしました。 読んでみて思ったのは、「今までの強さを手放すところからしか、次の道は始まらない」という、ごまかしのない現実を見せてくれる本だということです。例えば、前頭前皮質の衰えという生物的な事実を示しつつ、じゃあその代わりに活きてくる結晶性知能をどう使うか、という視点をくれる。あるいは、仕事への依存が生み出す悪循環を丁寧に言語化し、その連鎖を断つには「減らす」という選択が必要だと教えてくれる。象徴的な成功にしがみついている自分を直視するのはしんどいけれど、不思議と責められている感じはなく、むしろ「ここから組み直せばいい」と背中を押されるような感覚があります。 特に刺さったのは、「特別であることより幸福を選ぶ」という一文でした。頭では分かっていても、実際には競争や見栄を手放すのは難しい。でも、この本はそれを精神論ではなく、仕組みとして理解させてくれるから、行動にまで落とし込みやすいんです。自分の弱さを否定しないこと、人に相談される立場へ軸足を移すこと、人生の後半は“足す”よりも“削る”ことに価値があること。どれも静かだけど深く効いてきます。 こんな本が刺さるのは、「まだ頑張れるけれど、このまま走り続ける未来に少し不安を感じている人」。僕と同じように、一度立ち止まって次の曲線を探したい人には、確実に手がかりになります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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