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人はどう死ぬのか (講談社現代新書)

人はどう死ぬのか (講談社現代新書)

久坂部羊

講談社 / 2022-03-16

累計読者数21
平均ハイライト数 15.5件/人
推定読了時間 約2時間37分
star総合評価 60/100
menu_book精読型
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この本について

年齢を重ねるほど、ふとした瞬間に「自分はどう最期を迎えるんだろう」と考えてしまうことがあります。延命治療を巡る家族の価値観とか、病院に行くべきかどうかとか、いざという時の判断が想像よりも重い。頭ではわかっていても、心のどこかで死を遠ざけたままにしてしまう。そのモヤモヤを、そっとほどいてくれたのがこの本でした。 読んでいて一番救われたのは、「死が近いからこそ、不安から“無益な治療”に向かってしまう」という指摘でした。自分も家族のことになると冷静ではいられないので、その揺れを前提に語ってくれるのがありがたいんです。たとえば、昏睡に入ればもう意識はなく、家族の言葉も届かないかもしれないという現実。怖いけれど、知っているだけで「最後に何を大切にするか」が変わります。点滴や酸素マスクが、本人のためというより家族の安心のために続けられる場面が多いという話も、胸に残りました。 もうひとつ大きかったのは、「上手な最期は、精神面での準備で決まる」という視点です。足るを知ることや、死を“特別な不幸”として捉えすぎない姿勢。こういう考え方は、死に備えるというより、生き方の柔らかさを取り戻す作業に近い気がします。 死について極端に希望を持たせる本ではありませんが、だからこそ地に足がつく。「自分や家族の最期を、どう受け入れればいいのか」を現実的に考えたい人に、静かに刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

誰にも訪れる「死」。しかし、実際にどのようにして死んでいくのかを知っている人は少ない。人がどのような末期を知らないと、虐待に等しい終末期医療に苦しみ、悲惨な死を迎えることになりかねない。肉親が迎えたとき、そして自ら死を覚悟したとき、どのような死に方を選べばいいのか。在宅診療医として数々の死を看取った、作家の久坂部羊氏が、人がどのような死を迎えるのかをリアルに描き、安らかな死を迎えるために、私たちが知っておくべきことを解説する。その日に備えて、読んでおきたい「死の教科書」 はじめに 第一章 死の実際を見る、心にゆとりを持って 第二章 さまざまな死のパターン 第三章 海外の「死」見聞録 第四章 死の恐怖とは何か 第五章 死に目に会うことの意味 第六章 不愉快な事実は伝えないメディア 第七章 がんに関する世間の誤解 第八章 安楽死と尊厳死の是々非々 第九章 上手な最期を迎えるには
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