
人間主義的経営
ブルネロ・クチネリ(著);岩崎春夫(訳)
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2021-03-26
累計読者数12
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推定読了時間 約3時間6分
star総合評価 58/100
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この本について
仕事に追われていると、「いま自分がやっていることは誰のためで、どこにつながるんだろう」とふと立ち止まりたくなる瞬間があります。効率や成果を追うほど、心のどこかで小さな違和感が膨らんでいくあの感じです。 『人間主義的経営』は、その違和感にすぐ答えをくれる本ではありませんが、視点を少しだけ遠くに向け直してくれます。たとえば、自分が涼むことのない木を植える庭師の話は、「今の一手が未来の誰かを支える」という感覚を静かに思い出させてくれますし、利益と分かち合いのバランスについて語る章は、働く意味を“成果”以外の軸から考えるきっかけになります。また、休息や節度を失うと創造力そのものが枯れていくという指摘も、忙しさに慣れ過ぎた自分には刺さりました。 大げさな成功論でもなく、理想論で殴ってくる本でもありません。村を再生させながら会社を育てるという著者の歩みが、少しずつ「人のために働くってこういう質感なんだ」と具体的に想像できる形で積み重なっていきます。 自分の仕事を“人間”に引き戻したい人にはしっくりくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
世界のトップ経営者たちが「未来の経営モデル」として注目する「人間主義的経営」についてクチネリ自身が語った一冊 自然と人間と夢への志を尊重する「正しい労働」という概念。ブルネロ・クチネリが掲げる人間の尊厳と自然との調和を事業の目的とした「人間のための資本主義」は、イタリア国内に限らず広く海外からも注目され、数々の賞を受賞しています。 ブルネロ・クチネリは、1978年、色鮮やかなカシミヤセーターを製造する小さな会社を立ち上げ、事業の目的を倫理的にも経済的にも人間の尊厳を追求することと決めました。1982年、イタリア・ウインブリアの小さな村、ソロメオに移り、そこを「人間のための資本主義」を実現する場所と決めました。3年後には廃墟となっていた村の古城を買い取り本社としました。2000年、村外れの古い工場を買い取り、そこを改修して事業の拡大に合わせた新たな生産体制を整えました。2012年、ブルネロ・クチネリ社はミラノ証券取引所に上場しました。同年、若者たちが技術を身につけ、誇りを持って働くことを願い、本社のある城の一角に職人学校を設立しました。 ソロメオの豊かな暮らしを取り戻すため、村を修復し、文化、芸術、人々の交流を促進するために、彼は、劇場、図書館、公園などの施設を設備しました。 人間の幸福のために、人にも自然にも害や苦痛を与えずに豊かに生きる。 農村生活と哲学の中に見出した人間主義的な価値のもと偉大な企業家になるという、一人の農民の夢の話をお届けします。 【目次】 ソロメオ、精神の宿る村/幼年時代/私の心の大学/カシミヤの彩り/世界へ/親愛なる匠たち/輝く未来/創造物との対話/心の中の揺るぎないもの/日々の印象 発行:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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