
ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考 (NewsPicksパブリッシング)
高橋祥子
ニューズピックス / 2021-01-06
この本について
仕事をしていると、「多様性って結局どう扱えばいいんだろう」「感情と情報、どっちを優先すべきなんだろう」といった迷いが定期的に出てきます。頭では理解していても、実際の場面になると判断がぶれるというか、自分の視野がどれくらい狭くなっているのかすら分からなくなるんですよね。僕も同じで、そのもやもやを整理したくて手に取ったのがこの本でした。 読んでみて助けられたのは、まず「差異だけが多様性ではない」という視点です。人は99.9%同じ遺伝情報を共有しているという話を土台に、多様性には“同じ方向を向いていること”が前提として必要だと語られていて、組織で人がばらつく理由や、逆にまとまり過ぎて動きが鈍る理由がすっと腑に落ちました。また、動的平衡やエントロピーの考え方を通して、何もしないと秩序は勝手に失われるという現実を突きつけられ、日々の小さな選択に対して「後悔しないための覚悟」を丁寧に積む意味も理解できました。感情を否定するのではなく、仕組みとして受け止めて扱う姿勢も、実務にそのまま使える感覚があります。 科学の話をしているのに、仕事の迷いをそのまま言語化してくれるような不思議な本でした。特に「視野を自由に調整できなくなっているかもしれない」と感じている人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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