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遺伝子‐親密なる人類史‐ 上 (ハヤカワ文庫NF)

遺伝子‐親密なる人類史‐ 上 (ハヤカワ文庫NF)

シッダールタ ムカジー、田中 文、仲野 徹

早川書房 / 2021-03-03

累計読者数5
平均ハイライト数 22.8件/人
推定読了時間 約5時間41分
star総合評価 61/100
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この本について

仕事でも暮らしでも、目の前の“違い”にどう向き合えばいいのか分からなくなることがあります。誰かの行動が理解できなかったり、自分の選択に根拠が持てなかったりして、結局「人って何でこんなにばらけるんだろう…」というところで足が止まることが多いんですよね。僕もそこを整理できないまま考え続けていました。 『遺伝子 ― 親密なる人類史』を読んで感じたのは、多様性というあいまいな言葉の裏側に、どれだけ精密な“生き物の事情”があるかということです。突然変異がただの例外ではなく、環境とのかけ算の中で普通の現象として扱われていたり、優生学の迷走が「平等が整っていない段階で遺伝を語る危うさ」をあぶり出していたり、歴史の中で忘れ去られた研究が後の大発見につながっていたり。抽象的な価値観ではなく、具体的なエピソードで「違いが生まれる仕組み」が見えてきます。 この本が効くのは、他人の個性や不確実さを“扱いにくいノイズ”としてではなく、“自然な前提”として落とし込みたい人だと思います。自分の周りの多様さに振り回されがちなとき、遺伝子レベルまで話を下げて眺めると、世界の見え方が少し落ち着く感じがありました。 人のばらつきに疲れやすい人、あるいは「仕組みから理解したいタイプ」の人には、静かに刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

19世紀後半にメンデルが発見した遺伝の法則とダーウィンの進化論が出会ったとき、遺伝学は歩み始めた。ナチス・ドイツが優生思想のもと行なった民族浄化という負の遺産を背負いながら、ワトソンとクリックによるDNA二重らせん構造の発見を経て、遺伝学は生命科学そのものを変貌させてゆく。 『がん―4000年の歴史―』でピュリッツァー賞に輝いた著者が、自らの家系に潜む精神疾患の悲劇を織り交ぜて語る遺伝子全史。
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