
BORN TO RUN 走るために生まれた ―ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族”
クリストファー・ マクドゥーガル and 近藤 隆文
Nhk Shuppan/Tsai Fong Books / 2010-02
この本について
最近、運動しなきゃと思っても気持ちがついていかないことが増えてきました。忙しさもあるし、体力が落ちてきた気もするし、「まあ年齢的に仕方ないよな」と自分に言い訳してしまう瞬間もあります。でも心のどこかでは、あの頃みたいにもう少し軽やかに動けたらいいのに、という未練も残っている。そんな揺れの中で出会った一冊でした。 この本の中にある「走るのをやめるから年をとるの」という言葉は、読者がよく保存しているのも納得で、単なる根性論じゃなくて、“動くことと人間の本性”を扱った文脈で出てくるのが効きました。読んでいると、走ることが努力や意識の高さではなく、「もともと人間が持っているリズムを取り戻す行為」に近いものとして描かれているのが印象に残ります。また、ウルトラランナーや“走る民族”のエピソードを追ううちに、運動が義務ではなくて、もっと生活に寄り添ったものとして見えてくる瞬間がいくつかありました。気持ちが先に疲れているときほど、この視点の転換が大きい気がします。 特別ストイックな人向けの本ではなく、「昔より動くことが苦手になった気がするけど、本音ではもう少し軽く生きたい人」に刺さるタイプの一冊です。無理に走りだそうと背中を押してくる本ではなく、自然と身体を動かしたくなる感覚が残るのが、この本のさりげない良さだと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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