
日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)
安藤 寿康
SBクリエイティブ / 2016-12-05
累計読者数49
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推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 59/100
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この本について
「努力してるのに伸びないのは、結局“生まれつき”のせいなのかな」。そんなことを考えてしまう瞬間って、ふいに来ますよね。自分のことでも、子どものことでも、説明のつかない差にモヤッとする。でも遺伝を持ち出すと、一気に話が極端になりがちで、どこまで受け止めればいいのか分からなくなる。その中間の感覚を丁寧に拾ってくれるのが、この本でした。 行動遺伝学の話と聞くと難しそうですが、実際はかなり現実的です。たとえば「才能は、まだ発現していないものを引っ張り出すより、すでに出ている小さなサインの中に価値を見出すこと」という視点は、日常の観察の解像度を変えてくれます。また「家庭環境は思うほど子どもの個性を決めない」という説明も、親として変に背負いすぎていた責任を少し手放せる感覚がありました。さらに、知能や性格の遺伝率を扱いながらも、「社会が何を評価するかが変われば、才能の立ち上がり方も変わる」という視点があって、遺伝=決定論ではないことがよく分かります。 遺伝の話は怖くも聞こえるけれど、自分の感覚や選び方に「なぜそうなのか」の背景を与えてくれると、少し生きやすくなる。そんな一冊です。自分や子どもの「向き・不向き」に振り回されてきた人に静かに刺さると思います。
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出版社による紹介
遺伝ほど俗説で誤解されているものはない! ◆ゲノム編集、クローン技術、iPS細胞……、21世紀は遺伝子の世紀だともいえそうだ。 いま注目の「行動遺伝学」からわかってきた、遺伝と環境、才能と努力、本当の関係! ベストセラー『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(橘玲)を読んで面白いと思った人はさらに面白がれる! ◆行動遺伝学の第一人者が明らかにする! 教育学では、遺伝と学力の関係を無視してきたが、「知能指数は80%遺伝」という衝撃をどう捉えればいいか? 身長や体重など身体的な特徴だけではなく、IQや性格への遺伝的影響も大きいことがわかってきた。ならば、勉強することには意味がないのか? しかし、遺伝的なものが自発的に発現するとは限らず、教育環境も重要である。 ◆「ヒトは生まれてから成人に向かうにつれて、さまざまな環境にさらされて、さまざまな経験を積むなかで、だんだんと遺伝的な自分自身になろうとしている」、すなわち「年をとるほど遺伝の影響は大きくなる」という現象なども見いだせる。
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