
ALTER EGO 超・自己成長術――「あなたの中の別人格」で最高のパフォーマンスを手に入れる
トッド・ハーマン and 福井 久美子
ダイヤモンド社 / 2019-11-28
この本について
最近、仕事でもプライベートでも「本当はもっとやれたはずなのに、いざ本番になると萎縮してしまう」という相談をよく聞きます。自分でも似たような場面があって、頭ではわかっているのに気持ちがついてこない瞬間がどうしてもあるんですよね。無理に鼓舞しようとしても逆効果で、結局いつものパターンに戻ってしまうあの感じです。 この本が面白いのは、「気合いで変わる」のではなく、「別の人格を一時的に借りる」という、ちょっとズレたアプローチを扱っているところです。子どもがバットマンになりきると我慢強くなるという研究が紹介されていて、大人の私たちにも同じ仕組みが働くと書かれています。自分として振る舞うとうまくいかない場面も、“別の誰かとしてなら自然とやれる”という感覚に、心当たりがある人は多いはずです。 読みながら気づいたのは、これは「理想の自分を作る」話ではなく、状況ごとに視点を切り替えるためのツールだということ。萎縮モードに入りがちな場面で、高揚モードに移れるように環境やアイテムを使う話も具体的で、キング牧師がめがねを“威厳”のスイッチとしていた例は妙にリアルでした。結果として、行動が変わると世界の見え方が変わる。その当たり前を、実践レベルまで落として説明してくれる本です。 「本番になると普段の力が出ない人」には特に刺さると思います。自分の弱さとは別のやり方で、もう少し軽やかに動けるヒントが見つかるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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