
ニューロダイバーシティ:「脳の多様性」が競争力を生む DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文
ロバート・D・オースティン、ゲイリー・P・ピサノ、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部
この本について
仕事で人と関わるほど、「自分の感じ方や考え方って、普通とズレてるのかな」とか、「相手に合わせるのがしんどいけど、わがままに見えるのも嫌だな」といったモヤモヤが出てきます。マネジメント側に立つと今度は逆に、「この人は何がやりづらいんだろう」と手探りが続いたりします。僕もそこを行ったり来たりしていて、そのたびに小さく消耗していました。 この本は、そういう“人の違いにどう向き合うか”を、精神論ではなく「脳の多様性」という視点から扱っています。印象的だったのは、特性を持つ人だけを特別視する話ではなく、むしろ彼らへの配慮を考えることで、マネジャー自身の理解が深まり、部署全体のコミュニケーションが変わっていくという点です。例えば、言い回しのニュアンスが伝わりづらい人に合わせて率直な表現を心がけたら、結果的に全員のやり取りがクリアになった、というエピソードはかなり現実的でした。また、「治療ではなく支援や受容が必要」という姿勢も、働き方をどう設計するかのヒントとして役立ちました。 組織にとってのメリットを強調するだけでなく、特性と能力が表裏一体であることを淡々と示してくれるので、無理に誰かを“矯正”しようとする発想から離れられます。特定の人のための制度ではなく、最終的には通常の人事プロセスそのものを誰にとっても優しい形にする、という考え方も実務寄りで納得度が高いです。 自分や周囲の「違い」をどう扱えばいいのか迷っている人に静かに効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
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