
100兆円の不良債権をビジネスにした男
川島 敦
President Inc / 2024-06-28
この本について
仕事でも生活でも、「状況が読めないまま動かされている感じ」が続くとしんどいですよね。経済ニュースを見ても、自分の判断にどう結びつくのかよく分からない。会社の方針が曖昧なまま進んで、ある日いきなり火の粉をかぶることもある。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本を読んで刺さったのは、景気や不動産の話が“遠い世界の歴史”ではなく、自分の判断や働き方に直結しているんだと実感させてくれるところです。バブル期の金融緩和がどう企業の意思決定を狂わせたのか、会社が危機にある時になぜ情報を隠すと致命傷になるのか、そして著者自身が不良債権の現場でどうリスクを見極め、どこを動かすと状況が変わるか考え抜いてきたのか。きれいごとではなく、実際の交渉や失敗の中で“手触り”として語られていて、読みながら何度も立ち止まりました。 特に僕が効いたのは、地図を読み込み、仮説を立て、必然性を探し続ける姿勢です。景気や会社の状況はコントロールできないけれど、情報をつなげて「自分の足場をつくる」ことはできる。その具体的な思考の動かし方がこの本には多い。同時に、世界で何かが起きた時に「対岸の火事」と思わないクセづけも、今の仕事にじわじわ効いています。 経済の流れに置いていかれている気がする人。会社の将来に不安を抱えつつ、何から見直せばいいのか分からない人。そんな人には、意外と現実的なヒントが拾える一冊だと思います。
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