
バブル再び ~日経平均株価が4万円を超える日~(小学館新書)
長嶋修
小学館 / 2022-02-06
この本について
お金まわりのニュースを見ていて、「結局、私たちの資産って何に左右されているんだろう…」と立ち止まることが増えてきました。株高の理由も、金利の動きも、世界情勢も、それぞれ単体では理解できても全体像となると急に霧が出る感じがします。自分の判断が世の空気に流されているだけなんじゃないか、という不安もずっとあります。 この本を読んで、まず救われたのは「世界の変化を“点”ではなく“流れ”で見てもいいんだ」と思えたことでした。例えば、東京の不動産にだけ投資が集まり続けた理由や、中央銀行のバランスシートが史上最大まで膨らんでいった背景が、単なるトピックではなく一つの大きな構造の一部として語られていきます。預金保険制度や決済性預金のような、生活に近いところの話まで丁寧につながってくるので、自分の行動に落とし込みやすいのも助かりました。 もうひとつ刺さったのは、アメリカやイギリスの動きが「遠い国のニュース」に見えて、実は日本の資産や働き方にも波紋を投げる可能性があるという視点です。米ドルの立ち位置の変化や、イギリスの“グローバル・ブリテン”への転換なんて、正直これまで縁遠い話だと思っていました。でも、こうした地殻変動が起きている前提で世界を見ていくと、自分がどこにリスクを置き、どこに期待を置くのかが少しずつ整理されていきます。 「ニュースを追っているのに、全体像がつかめないまま不安だけが積み上がる」という人には特に刺さると思います。専門家っぽい語り口ではなく、生活者目線で“今どこに立っているのか”を確認したい人にちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
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