
池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み (角川文庫)
池上 彰
KADOKAWA / 2017-03-25
この本について
仕事でも日常でも、「経済ニュースを聞いても、結局なにが起きているのか腑に落ちないまま終わる…」みたいなことがよくあります。円安って結局どうして起きるのか、バブルってなぜ膨らんでなぜ弾けたのか、理屈は知ってるつもりでも、人間の行動や空気感まで含めて理解できているかというと、自信がない。僕自身もずっとそんな感じでした。 この本を読んで印象的だったのは、「経済は人間の思い込みや行動で動く」という当たり前だけど見落としがちな視点を、歴史の具体的な場面で丁寧に示してくれるところです。土地や株が上がるとみんながもっと買う、スズメを減らせば害虫が増える、新円切り替えで庶民の負担の上に銀行が守られた…こうした“現場の動き”が、経済の流れをどう変えていったのかがよくわかる。ニュースの裏側にある人間の心理が理解できると、日々の判断にも使える視点が増えていきます。 もうひとつ大きいのは、「マニュアル通りでは動かない」という示し方が妙に現実的なところです。政策もビジネスも、上から号令をかければどうにかなるわけじゃない。基盤づくりを怠ると必ず歪みが出る。これを戦後の出来事を通して知ると、自分の仕事でも“仕組みの弱さ”を無視しない癖がつく気がしました。 経済に苦手意識がある人よりも、「なんとなく理解しているつもりだけど、現実とつながらない」という人にこそ刺さる一冊です。僕にはかなり効きました。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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