
THEVISION あの企業が世界で急成長を遂げる理由
江上 隆夫
この本について
仕事でも個人でも、「このまま目の前のことに反応してるだけでいいのか…」というモヤモヤって、ふとした瞬間に出てきますよね。頑張ってはいるのに、自分がどこに向かっているのかが分からないまま時間だけが過ぎていく感じ。私も同じで、結局“方向”の話になると黙り込んでしまうタイプです。 この本が効いたのは、ビジョンを立派なスローガンではなく「自分が本当に望む未来」を言葉にする作業として描いているところでした。空疎な理想をこねるんじゃなくて、未来の洞察や自分の信念から自然とにじみ出るものじゃないと意味がない、と断言されるあたりが妙に刺さります。さらに、ビジョンを立てることは“選ぶ”ことであり、同時に“捨てる”ことでもあるという視点があって、これが日常の迷いにそのまま響くんです。何でもウェルカムでごまかさず、何を手放すかまで含めて進むしかないんだなと。 あと、ビジョンを掲げると組織や人がどう変わっていくかの描き方も現実的で、痛みが出ることも、合わない人が離れていくことも隠さない。だからこそ、共有と言語化、そして小さな成功体験の積み上げが必要なんだという説明にも納得感があります。“公共の夢”として周りを巻き込む力がどこから生まれるのかを、抽象論じゃなく地に足のついた言葉で示してくれます。 自分の方向性に自信が持てないまま動いてしまう人、あるいはチームの土台をつくりたいのに手がかりが見つからない人に、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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