
荘子 内篇 (講談社学術文庫)
福永光司
講談社 / 2011-07-11
累計読者数3
平均ハイライト数 18件/人
推定読了時間 約4時間32分
star総合評価 56/100
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この本について
忙しくしていると、今の状況を「自分の選択ミス」とか「もっと良くできたはず」と責めてしまうことがありませんか。僕もよく未来の不安に引っぱられて、目の前のことが全部重たく感じる時があります。でも、この本の抜粋を読んでいると、荘子はそんな僕らの焦りそのものを、もう少し別の角度で受け取ってみなよ、と静かに促してくれるんですよね。 特に刺さるのは、状況を変えるより前に「与えられてしまっている必然」をどう扱うか、という視点です。右師の話にせよ、夢と現実の混ざりあいの話にせよ、自分の力が及ばないものに逆らわず、それを自分の一部として抱え込んでいく姿勢が描かれています。諦めとは違って、むしろそこで初めて身軽になる感覚に近い。あと、相手の本性に逆らわないとか、不注意ひとつで関係性が壊れる例の話も、日常の人付き合いにそのまま当てはまるところが多いんですよね。 この本は、行動を劇的に変えるというより、「今ある現実との距離の取り方」が少し変わる感じです。未来に振り回されがちな人、環境をコントロールできないことに疲れた人には、しみるところが多いと思います。自分の必然を抱えながら、生きやすさを取り戻したい時にそっと開きたくなる一冊です。
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出版社による紹介
自由無碍の境地を語る「鵬鯤(ほうこん)」の物語、一切肯定を謳う「荘周夢に胡蝶となる」――。老子とともに道教の始祖とされる、中国が生んだ鬼才・荘子が遺し、後世に多大な影響を与えた、無為自然を基とし人為を拒絶する思想とはなにか。荘子自身の手によるとされる「内篇」を、老荘思想研究の泰斗が実存主義的に解釈、荘子の思想の精髄に迫った古典的名著。
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