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唯識とはなにか 唯識三十頌を読む (角川ソフィア文庫)

唯識とはなにか 唯識三十頌を読む (角川ソフィア文庫)

多川 俊映

KADOKAWA / 2015-06-20

累計読者数8
平均ハイライト数 20.6件/人
推定読了時間 約2時間44分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 32%

この本について

日々、誰かの言動に反応しすぎたり、ちょっとした出来事に気分を振り回されたりして、「なんでこんなに心が忙しいんだろう」と思うことがよくあります。頭では冷静でいたいのに、実際は好都合か不都合かで世界を仕分けしてしまう。その自動反応の速さに、自分でも追いつけないときがあります。 『唯識とはなにか』を読むと、その反応の土台にあるものが、意識していない深いところまで積み重なった経験や執着だとわかってきます。著者は、私たちが世界をそのまま見ているつもりで、じつは「三つのフィルター」を通して造り出しているのだと説明します。気分に引きずられた判断の裏で、阿頼耶識という深層が、苦でも楽でもない形で全体を受けとめているという視点は、目先の好悪だけで動かされがちな自分に、ひと呼吸を置かせてくれます。また、一瞬の苛立ちや小さな欺瞞でさえ、自分の深いところに保存されるという話は、行動を「後で帳消しにできないもの」として扱う姿勢を静かに促してきます。 読みながら、自分の反応のクセが「性格」ではなく「構造」でもあることに気づけるので、無理に前向きになろうとするより、まず仕組みを知って整える感覚に近いです。感情に飲まれがちな人や、人間関係で疲れやすい人にとっては、じわっと効いてくる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

唯識仏教の大本山、奈良興福寺の貫首が、身近な例を用いつつ、心のしくみや働きに迫りながら『唯識三十頌』を易しく解説。日常の己をみつめ、よりよく生きるための最良の入門書。『唯識 こころの哲学』を改題。
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