
荒野に獣 慟哭す 3 獣王の章 (徳間文庫)
夢枕獏
講談社 / 2014-07-15
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約7時間32分
star総合評価 16/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 10%
この本について
仕事でも人間関係でも、「ここだ」と思ってつかんだ手がかりが、次の瞬間にはすり抜けていくことってあります。自分では追えているつもりなのに、気づくと全然ちがう方向に走っていたりして、何が正しいのかよく分からなくなるあの感覚です。あの抜粋を保存した人は、きっと“見つけたと思った線をどう維持するか”に引っかかったんじゃないでしょうか。 『荒野に獣 慟哭す 3』は格闘や追跡のスリルが中心の物語なんですが、その動きの裏にある「人が何を根拠に判断するのか」が妙にリアルなんです。匂いをたどるように状況を読み、勢いを維持するはずが、思わぬ落とし穴に足をすくわれる。自分の勘を信じたいのに、相手の一手で世界が裏返る。この揺れ方が、日々の判断の不確かさと重なってきます。 読んでいると、目の前の情報に飛びつきすぎないことや、勢い任せの判断ほど崩れた時に立て直しづらいことを、物語の流れの中で自然と感じさせてくれます。かといって説教くさくなく、ただ登場人物たちの体の動きや感覚を追っているうちに、自分の思考のクセが少し見えるようになる。そういう読み味があります。 自分の勘や判断の揺れに振り回されがちな人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
独覚菌を植え付けられ、獣の姿に変貌し、獣化兵と呼ばれる者は既に十一名いたが、御門周平は人間の姿を保ったまま。いわば、ニュータイプの獣化兵なのであった。強大な兵器ともいえる彼をめぐって、さまざまな組織による争奪戦が開始。マヤの末裔ラカンドン族に導かれ、メキシコに渡った御門は、かつての恋人一ノ瀬京子の姿を追い求めるが、新発見の油田の利権争いに巻き込まれてしまう。著者渾身のノンストップ伝奇アクション超大作。
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