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神狩り (角川文庫)

神狩り (角川文庫)

山田 正紀

KADOKAWA

累計読者数3
平均ハイライト数 6.7件/人
推定読了時間 約3時間14分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 19%

この本について

仕事でも人間関係でも、「自分はちゃんと状況を理解できているのか」と不安になる瞬間ってありますよね。知識を積んでいるつもりでも、いざ判断の場に立つと、言葉や論理の限界に突き当たってしまう。自分をごまかすのは簡単だ、と気づいてしまう時ほど、その感覚は強くなります。 『神狩り』を読んでいて感じたのは、このモヤモヤに真正面から触れてくる珍しいタイプの物語だということです。人間の脳がどんな論理記号で世界を処理しているのか、言語の構造がどこまで思考を縛るのか、そして「理解しているつもり」の危うさはどこから生まれるのか。作中の科学者たちが、連想コンピューターや古代文字の解析に追われながら、自分の認識がどこまで信頼できるのか揺らいでいく姿は、こちらの生活にも意外なくらい重なる瞬間があります。特に、自分の能力と人間性のバランスをどう取るか悩んでいる人には、刺さる場面が多いはずです。 それに、この作品は単なるSFではなく、「何を理解したと思い込み、何をごまかしているのか」を読者自身にそっと返してくるところがあります。登場人物が死を前にしたときの冷徹な確率の感覚や、人間関係のぎこちなさを受け止める場面は、どれも過剰にドラマチックではないのに、妙に現実に近い。だからこそ、読後に自分の判断基準や思考の癖をもう少し丁寧に見直してみよう、という気持ちになるんです。 「自分の頭で考えることに疲れているけれど、やめたいわけじゃない人」に特に向いている一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

弥生時代の遺跡で発見された《古代文字》。情報工学の天才島津は、その解明に挑んだが、次第に驚くべきことが明らかになる。それは、人類には理解できない言語構成だったのだ。この不可思議な言語をあやつるのは、人類をはるかに超えた存在“神”ではないのか! その時——突然、島津の心に現われた男が、すさまじいオーラを発散させながら叫んだ。〈全て忘れろ〉。もし、これが神だとしたら、我々は神に挑戦することになるのか? 神は人類に対して悪意に満ちているのだろうか。
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