
姑獲鳥の夏(1)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)
京極夏彦
講談社 / 2013-07
累計読者数24
平均ハイライト数 8.1件/人
推定読了時間 約3時間34分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%
この本について
仕事で判断を誤ったときや、人間関係で相手の意図を読み違えたとき、「自分の見ている世界って本当に正しいのか?」みたいなモヤモヤがふっと湧く瞬間があると思います。頭では分かっていても、感情がついてこなかったり、逆に感情ばかりが前に出て理屈が追いつかなかったり。ああいう内側の混線って、誰でも抱えているんですよね。 『姑獲鳥の夏』を読むと、その混線を一度ぜんぶバラされて、組み直されるような感覚があります。京極堂の語りは決して優しくはないんですが、「外の世界の理屈」と「内の世界の勝手さ」を丁寧に分けて見せてくれるので、自分の考え方がどれだけ“脳の検閲”に左右されていたのかが、具体的な場面として立ち上がってくるんです。特に、意識を出島にたとえるくだりや、真実を見ているつもりで実は偏った情報しか拾えていないという話は、何度読んでも姿勢を正されます。 そしてこの物語の面白いところは、それが学術書のような説教にならず、あくまで登場人物の戸惑いや情けなさを通して語られる点です。読者は関口と一緒に混乱し、一緒に価値観を揺らされ、一緒に落ち着きどころを探すことになる。だからこそ、「心と世界のズレ」に悩んでいる人ほど、妙にしっくり来ると思います。 自分の思考の“前提”に少しでも不安を感じたことがある人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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出版社による紹介
京極夏彦のデビュー作がついにコミック化! 京極堂の憑物落し。記憶を視る探偵・榎木津礼二郎。シリーズの原点にして京極夏彦の伝説の原点がここに紡がれる。
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