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鉄鼠の檻(1)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)

鉄鼠の檻(1)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)

京極夏彦

累計読者数9
平均ハイライト数 8.7件/人
推定読了時間 約8時間25分
star総合評価 54/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 45%

この本について

最近、時間に追われている感じが抜けなくて、「本当に余裕がないのか、それとも余裕がない気がしているだけなのか」が分からなくなる瞬間ってありませんか。忙しいわけでもないのに落ち着かず、逆に暇になると不安になる。自分で自分の檻をつくってしまっているような、あの妙な感覚です。 『鉄鼠の檻』を読んでいると、その“檻”の正体に少しずつ輪郭が出てきます。時計に縛られる生き方や、余裕を持っているように見せかける社会の空気、そして「理解できないものを理解したことにしてしまう」思考のクセ。物語の中で語られる仏教の視点や、怪異と科学の関係の話は、いまの私たちが抱えている思い込みをそっと裏返してくれる感じがあります。禅だとか仏法だとか難しそうに見えるのに、読んでいるとなぜか日常の自分の行動が思い浮かんでしまうのが不思議です。 特に、余裕の幻想に振り回されている人や、自分でも気づかない“檻”の存在が気になってきた人には静かに刺さると思います。物語として面白いのはもちろんですが、その奥にある視点の変化が、読後にじわっと残るタイプの一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「此の度手放したき品は今迄の品とは違ひて、世に出る事は有り得ぬ神品也」。禅僧・小坂了稔の手紙に心惹かれて箱根の老舗旅館、仙石楼に投宿した骨董屋の今川は元医師の老人・久遠寺を知る。が、二人が発見したのは世にも奇妙な小坂の屍。思えばそれが謎の巨刹、明慧寺を舞台の惨劇の始まりだった...。
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