
必ず覚える! 1分間アウトプット勉強法 (PHP新書)
齋藤孝
PHP研究所 / 2011-02-01
この本について
勉強しているつもりなのに、頭に残っている実感が薄いまま時間だけが過ぎていくことってありますよね。読んだ内容も、気づけば断片ばかりでつながらない。自分なりにまとめようとしても、何を軸にすればいいのか曖昧で、結局「わかった気がしただけ」で終わってしまう。僕もずっとこの沼から抜けられずにいました。 この本が面白いのは、「一分で話せるようにする」を基準にして、勉強の手順そのものをシンプルに組み直しているところです。問いを立てて、三色でキーワードを拾って、三つのポイントにまとめて、一分で語る。この流れがあると、知識が急に立体的になる感覚がありました。たとえば「ナチス台頭のプロセス」みたいな大きいテーマも、問いが磁石になって必要な部分が自然と目に入り、断片がつながりはじめる。さらに、一分でのアウトプットを繰り返すことで、理解と習熟の差が少しずつ埋まっていくのも実感しやすいです。 個人的には、視点を移動させることの大切さが何度も出てくるのが好きでした。特定の人物の思想に寄り添う「私淑」や、対比・比喩で構造をつかむ方法など、知識を「どう語るか」に目を向けると、学ぶことそのものが急におもしろくなる。これは意識しないと身につかない感覚なので、実際にやってみると発見が多いはずです。 「勉強しているのに全体像がつかめない」「理解したと思ったのにいざ説明できない」みたいな人にはとても向いています。大げさな成功話ではなく、日々の学び方を静かに修正したいときに効く一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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