
1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365
齋藤孝
文響社 / 2020-10-08
この本について
最近、仕事で煮詰まったり、自分の軸がふわつく瞬間が増えたなと思うことがあります。頑張っているつもりなのに、視野が狭くなっている感じがして、ふと「自分って何でできているんだろう」と考えてしまうことがあるんですよね。そんな時にこの本を開くと、少しだけ呼吸が深くなるというか、自分がどこに立っているかを思い出させてくれました。 たとえば富士山が霊峰として扱われてきた背景や、万葉集の名もない人々の歌が残っていること、縄文の土偶が身代わりとして壊されたまま埋まっていたこと。どれも「自分だけ」で完結しない歴史の流れの中に、私たちは確かに存在しているんだなと感じさせます。著者が書いていた「自分は日本という大きなうねりの中でできているもの」という言葉は、落ち込んだ時ほど、静かに効いてくるんですよね。 もう一ついいのは、教養という言葉を“偉い人になるための知識”ではなく、“世界に素晴らしいものがあると気づくこと”として扱っている点です。気候、地形、元号、絵画、宗教……日々の生活では意識しないものばかりなのに、読むほどに「自分が立っている世界って案外おもしろいな」と思えてくる。その感覚が、自分を少し肯定する余白になる気がします。 自分の視野が狭くなっている気がする人、足元をもう一度見直したい人には、静かに刺さる本です。毎日1ページと言われていますが、困った日にだけ開く使い方でも十分に意味があると思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの53%が集中しています。
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