
本には読む順番がある
齋藤孝
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2020-11-30
この本について
読書って、結局どこから手をつければいいのか分からなくなるときがあります。名著を開いてみたものの数ページで挫折したり、逆に「ちゃんと全部読まないといけないのでは」と気負って止まったり。自分もそういう迷いを何度も繰り返してきました。 齋藤孝さんの『本には読む順番がある』は、そのモヤモヤに静かに秩序を作ってくれる本でした。全部を読む必要はないし、難しい本は最初から理解できなくて当たり前。まずは目次を見て、重要そうな章だけ拾う読み方でいい。思想書なら、いきなり名著に向かうのではなく、概説書と古典の読みやすい部分を同時に進めればいい。そんなふうに「読書にも練習の段階がある」という視点を示してくれます。余白への書き込みをノート代わりにする話や、たった三つだけ文章を覚えるというやり方も、実際の行動に落とし込みやすくて助かります。 この本がおもしろいのは、「読書量を増やせ」と言いながらも、根性論ではなく“読めるようになる順番”を丁寧に描いているところです。難しい本に挑むときのハードルの正体や、要点を拾う技術とじっくり味わう読み方をどう切り替えるか、そういう細かいコツがたくさん載っています。自分もこれを読んでから、積んでいる新書を気軽にパラパラめくれるようになりました。 名著に挫折した経験がある人や、読書の土台を作り直したい人には特に刺さる一冊だと思います。読めない理由に名前がつくと、読書が少しだけ軽くなります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
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