
人間失格(新潮文庫)
太宰治
hashimoto / 2008-08-10
累計読者数8
平均ハイライト数 28.3件/人
推定読了時間 約4時間7分
star総合評価 69/100
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この本について
自分の気持ちが定まらないまま、相手の期待に合わせてしまったり、何かを欲しいか聞かれると急に「いや、別に…」となったり。弱さとか曖昧さが積み重なって、気づけば自分でも説明できない苦しさだけが残る。そんな時、太宰の言葉が妙に胸に残ることがあります。読者の方が保存していた場面も、まさに「うまく生きられない自分」を直視させられる箇所ばかりでした。 『人間失格』は、人を信じきれない感覚とか、幸福にすら怯えてしまう瞬間、そして「世間って結局誰なんだ」という疑問に、逃げずに触れさせてきます。救ってくれるというより、むしろこちらが言葉にできなかった後ろ暗さを、先回りして描き出してくれる。そのおかげで、自分の中のぐちゃぐちゃを「存在していいもの」として扱えるようになるのが、この作品の効き方だと思っています。 自分の弱さを責め続けるより、まず「そう感じている自分」を正しく知りたい人に刺さる一冊です。読んでいて楽にはならないけれど、読んだあとの静けさが、少しだけ呼吸を整えてくれるような本でした。
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他人の前では面白おかしくおどけてみせるばかりで、本当の自分を誰にもさらけ出す事の出来ない男の人生(幼少期から青年期まで)をその男の視点で描く
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