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人間失格

人間失格

太宰治

hashimoto / 2008-08-10

累計読者数6
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約4時間7分
star総合評価 38/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 28%

この本について

人と関わるたびに「自分だけ、どこか噛み合っていない気がする」と不安になることがあります。周りからは平気そうに見られても、夜になると妙にざわついて眠れない。理由が説明できないまま、ずっと自分だけ別の地図を持たされているような感覚です。 『人間失格』を読んでいて、保存されていた抜粋の多くがまさにその「噛み合わなさ」に触れているのが印象的でした。自分の幸福の基準が他人と食い違う不安で転げ回る感じや、罪悪感にも似た恐怖にずっと頭の中で備えてしまう癖。太宰が描くそれらの感情は、時代が違っても驚くほど今の私たちと地続きにあります。読んでいて救われるのは、あの極端で弱々しい主人公の姿が、「矛盾していても生きてしまう人間」をそのまま提示してくれるところです。共感というより、気持ちの置き場をそっと作ってくれるような感覚に近いです。 この本が効いてくるのは、無理に前向きになるためではなく、まず自分の内側のざわつきを正直に眺めるきっかけになる点です。そして、他人と比較して苦しくなる時に、「幸福の形は本当にそんなに揃っていなきゃいけないのか」と少しだけ問い直せるようになる点。どちらも劇的ではありませんが、日常の息苦しさをゆっくりほぐしてくれます。 自分の「ずれ」を抱えたまま生きている実感がある人には、特に静かに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

他人の前では面白おかしくおどけてみせるばかりで、本当の自分を誰にもさらけ出す事の出来ない男の人生(幼少期から青年期まで)をその男の視点で描く
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