
お金のむこうに人がいる――元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門
田内 学
ダイヤモンド社 / 202109
この本について
お金のニュースを見るたびに、「これって結局どういうことなんだろう…」とモヤモヤしたまま流してしまうことが多いです。政府の借金とか年金とか少子化とか、いろいろ議論は飛び交っているのに、自分の中では腑に落ちきらないまま。でも専門用語だらけの議論を追いかけるほどの余裕もない。そんな感覚の人、多いんじゃないでしょうか。 田内さんの『お金のむこうに人がいる』は、いわゆる“経済の説明本”ではあるんですが、読んでみると視点がぜんぜん違いました。たとえば、政府の借金を「社会全体の財布」として見たとき、預金が増えるのは誰かが借金をしたときだけだとか、税金を払わなければいけない仕組みそのものが円を成り立たせているとか。単なる知識ではなく、「あ、そういうことか」と自分の生活感覚に接続できる説明が続くんです。バブルの話も、価格に対する盲信とか「いつでも売れる」という思い込みの構造が、過去の出来事ではなく日常の判断にそのまま重なってきます。 読み進めるうちに、お金で解決できる問題と、社会全体としてはお金では解決できない問題がある、という線引きが自分の中で少しずつはっきりしていく感覚がありました。「誰が働いて、誰が幸せになるのか」という視点は、年金や少子化といった遠いテーマだけじゃなく、日々の働き方や人との関わり方にもそのまま効いてきます。 専門用語に疲れたけど、それでも経済の話を自分の頭で考えたい人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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