
「いつも忙しい」がなくなる心の習慣
水島 広子
すばる舎 / 2013-09-26
この本について
「仕事が終わったはずなのに、頭の中だけはずっと走り続けている感じがする」。そんな状態、僕自身もよくあります。実際にはそこまで逼迫していないのに、「あれも終わっていない」「今止まったら全部が崩れる」と勝手に焦りが膨らんでいくんですよね。気づけば、机の上は荒れ放題なのに、「片付けてる暇なんてない」と決めつけていたりします。 この本が刺さったのは、忙しさの原因が“タスクの量”ではなく、“不安を通して世界を見ていること”だと、具体的に描いてくれたからでした。例えば、衝撃を受けた時期に身についた「忙しさのメガネ」を外せないまま、警戒態勢で生活し続けてしまうこと。あるいは、「今止まったら怠けてしまう」という思い込みが、自分をさらに追い詰めてしまうこと。そういう心のクセを一つずつ説明してくれるので、妙に自分の行動が腑に落ちるんです。 読んでみて印象的だったのは、劇的な時間術ではなく、「今に戻る」「終わらせられた体験を積む」といった小さな感覚のズレを整えるアプローチが中心なところでした。デスクが散らかったまま走り続けてしまうのも、休む勇気が出ないのも、能力の問題ではなく、不安が視界を曇らせているだけ。そう思えると、余計な力が抜けて、行動の優先順位も少しずつ変わっていきます。 「仕事はしているのに、人生のハンドルは自分が握れていない気がする人」に特に響くと思います。僕と同じように、いつの間にか“忙しい前提”で生きるクセがついていた人には、一度立ち止まるきっかけになる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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