
日本人の精神史 第一部 古代知識階級の形成 (講談社文庫)
亀井勝一郎
累計読者数3
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star総合評価 34/100
start序盤集中型
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この本について
最近、日本人の「感じ方」ってどこから来てるんだろう、と急に気になったりしませんか。考え方というより、もっと手前の、美しさに寄りかかって物事を判断してしまう癖のようなもの。自分でも説明できないのに、たしかに影響されている実感だけはある。僕もずっとその正体がつかめずにいました。 亀井勝一郎のこの本は、そういう曖昧な感覚に少し輪郭を与えてくれました。たとえば「無常」が、ただの思想ではなく、美感にまで変質していく道筋が丁寧に追われていて、日本人が何かにつけて「風流」や「情緒」に落とし込む理由が腑に落ちます。また、美的にはやたら潔癖なのに、論理や思想の面ではけっこう曖昧なままでも受け入れてしまう矛盾も、古代の知識層の成り立ちから見ると不思議なく感じられます。発掘物への妙なロマンを抱いてしまう心の動きまで言い当てられていて、読んでいて妙に照れました。 日常の判断や違和感の源を「歴史的なクセ」として捉えられるようになるので、モヤモヤを自分の問題だけにせず、少し距離を置いて扱えるようになります。自分の思考の癖を俯瞰したい人に刺さる本だと思います。
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