
逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫)
井沢元彦
小学館 / 1998-12-01
累計読者数9
平均ハイライト数 13.1件/人
推定読了時間 約5時間1分
star総合評価 57/100
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この本について
日常の中で「なんで自分たちはこんな判断をしてしまうんだろう」とか、「議論すれば分かり合えるはず…のはずが全然そうでもないな」と感じること、けっこうありませんか。自分も仕事で意思決定に関わるたび、理屈だけじゃ割り切れない“日本特有の空気”みたいなものにぶつかることがあります。 『逆説の日本史4』を読んで刺さったのは、その“空気”の正体に歴史的な根っこがある、と静かに示してくれるところでした。たとえば、軍事や警察と「掃除」が同じ“キヨメ”の仕事として扱われてきた背景を知ると、現代の組織が「汚れ役」を極端に避ける理由が急に腑に落ちます。また、平和が「きれいなもの」ではなく、裏で人の脂のような手練手管を必要としてきた、という司馬遼太郎の引用も、私たちが理想だけでは仕事も社会も回らないことを受け入れる助けになります。さらに、「失敗を想定すると悪人になる」というコトダマ的発想が計画の弱さにつながる、という指摘は、会議で妙に“前向きだけ”求められる光景とつながってしまいました。 歴史の知識を増やすためというより、自分の思考の癖や社会の不思議な慣習の理由を掘り下げたい人に向いている一冊だと思います。自分と同じように「なんでこうなるんだろう」を放置できない人には、じわっと効きます。
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出版社による紹介
ニッポンの差別を生んだケガレ思想を解明!日本史の常識を覆す全日本人必読の新・日本史!封印された歴史をウラ側から読み解く第4弾! 日本人の「平和意識」には、ケガレ思想に基づく偏見があり、特に軍隊というものに対する見方が極めて厳しく、「軍隊無用論」のような、世界の常識では有り得ない空理空論をもてあそぶ傾向が強い。また、差別意識を生むケガレ忌避想を解明し、その精神性の本質に迫る。 目次 第1章 『古今和歌集』と六歌仙編-“怨霊化”を危険視された政争の敗者 第2章 良房と天皇家編-平安中期の政治をめぐる血の抗争 第3章 『源氏物語』と菅原道真編-ライバル一族を主人公にした謎 第4章 『反逆者』平将門編-初めて武士政権の論理を示した男 第5章 院政と崇徳上皇編-法的根拠なき統治システムの功罪 第6章 武士はなぜ生まれたのか編-「差別」を生み出したケガレ忌避信仰 第7章 平清盛と平氏政権編-「平家滅亡」に見る日本民族の弱点 年表 ※お使いの端末によっては、図の一部が読みづらい場合がございます。
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