
天使の囀り (角川ホラー文庫)
貴志 祐介 and 酒井 和男
KADOKAWA / 1998
累計読者数23
平均ハイライト数 6.2件/人
推定読了時間 約7時間
star総合評価 46/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%
この本について
日々の生活を回しているだけで精一杯なのに、ふとした瞬間に不安が膨らむことってありますよね。先のことを考えすぎて眠れなくなったり、誰にも言えないまま抱え込んでしまったり。自分でも理由がわからない焦りに、じわじわ心を削られる時期が僕にもありました。 『天使の囀り』を読んでまず刺さったのは、「一人で受け止めようとするな」という静かなメッセージでした。ホラーという枠を超えて、人が何かに怯えるときの心理が妙にリアルなんです。過度に饒舌になる人ほど何かを隠していること、考えすぎて物事を真正面から凝視すると意味が剝がれ落ちていくこと。どれも日常の中で思い当たる場面があり、ちょっと身が詰まるような読書体験でした。 特に印象に残ったのは、恐怖が「特別な人」にだけ起きるものじゃなく、心に余白ができた瞬間に誰にでも忍び込む、という描かれ方です。忙しさで誤魔化しているつもりでも、手が止まった瞬間に逆に飲み込まれそうになるあの感覚に、作品がそっと手を当ててくれるような気がしました。 恐怖そのものより、自分の心の動きを丁寧に見たい人に刺さる一冊です。ホラーを読むというより、自分の弱さの輪郭をそっとなぞりたい時にちょうどいい距離感の本でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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出版社による紹介
北島早苗は、終末期医療に携わる精神科医。恋人の高梨は、病的な死恐怖症(タナトフォビア)だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンでいったい何が起きたのか? 高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか? 前人未踏の恐怖が、あなたを襲う。
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