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リング 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)

リング 「リング」シリーズ (角川ホラー文庫)

鈴木 光司

累計読者数4
平均ハイライト数 21.5件/人
star総合評価 58/100
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この本について

最近、物事の筋道が急に見えなくなったり、理由のわからない不安だけがじわっと残ることってありませんか。忙しくしているつもりでも、どこかで思考が袋小路にはまり、釈然としないまま日常を続けてしまう感じです。僕自身、そんなときは「自分がいま踏んでいる地面って本当に安心していいのか」と妙に気になったりします。 読者が保存していた言葉を見ていると、雨滴や埠頭、外輪山といった風景の描写と、念写、超心理学、出奔のような人の内側の揺らぎが並んでいて、現実と非現実の境目がじわっと滲む瞬間に反応しているように思いました。『リング』は、まさにその“境目のゆらぎ”を丁寧に積み重ねてくる作品です。ただのホラーではなく、取材の足取りや人物の感情が如才なく描かれることで、「自分が知るよしもない世界でも、確かに何かが進んでいる」という感覚が静かに迫ってきます。 効き方としては、まず自分の中で言語化できていなかった不安が、物語の形を借りて輪郭を持つところが大きいです。また、登場人物が逐一事実を追いながらも何度も暗礁に乗り上げていく姿を見ていると、理解できないものに向き合うときの“観念の持ち方”がすこしだけ整います。さらに、謎や恐怖そのものよりも、人が追い詰められたときの判断や弱さが描かれるので、現実の迷いにもそっと寄り添ってくれます。 非日常を通して、自分の内側のざわつきを確かめたい人に刺さる一冊です。

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