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魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)

魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】 (講談社文庫)

京極夏彦

講談社 / 199909

累計読者数11
平均ハイライト数 5.1件/人
推定読了時間 約4時間50分
star総合評価 50/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 66%

この本について

人と話していて、「なんでこの人はこんな受け取り方をするんだろう」とか、「互いに同じ出来事を見ているはずなのに、現実がズレている気がする」みたいなモヤモヤってありませんか。相手の背景や論理を理解しようとしても、どうにも手が届かない感覚が残る。自分の中の説明もどこか薄っぺらくて、結局何を信じればいいのか分からなくなる時があります。 『魍魎の匣(2)』を読んでいて刺さったのは、そういう「現実のズレ」や「理由の不確かさ」を、そのままの形で見せてくるところでした。動機は後から自分を納得させるためにひねり出すものだとか、現実は人の数だけあり、少しずつではなく全く違うのだとか、そういう言葉に触れると、自分が普段“分かろうとしすぎていた”ことに気づかされます。無理に整合性を取らなくてもいいし、人の真相も一つに決めつけなくていい。そう思えるだけで、対人のしんどさが少し軽くなる感覚があります。 もう一つ効いたのは、世間の「分かりやすい理由」への安心感がいかに幻想かを淡々と示してくるところです。犯罪に限らず、仕事でも人間関係でも、複雑な出来事を単純化したくなる。でも、物語の筋書きは関わった人の数だけある、という視点を持っていると、他者の行動を安易に切り捨てなくなるし、自分の感情にも余白ができます。 人との距離感でよくつまずく人、理由や説明に振り回されがちな人には特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ。「加菜子を――死なせはしません」。被害者の姉はきっぱりと言った。その言葉が刑事・木場修太郎を異形の研究所へと導く。中央線武蔵小金井駅で発生した美少女転落事故と連続バラバラ殺人事件に接点はあるのか? 研究所長の美馬坂とは何者か? 深まる謎をよそに加菜子は衆人環視のなか忽然と姿を消した! 百鬼夜行シリーズ第2作。
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